画像認識と小説スノウ・クラッシュ

図書館でニュートンを立ち読みしてたら、人工知能の特集をやってて、何となくパラパラめくってたら、AIの弱点みたいなページがあった。どう見てもパンダの画像なのに、細工を施したノイズを混ぜることでテナガザルと認識させられるとかいう内容。

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それで思い出したのだが、今から25年前に書かれた『スノウ・クラッシュ』っていうSF小説に似たような話が出てくる。VRの世界(今で言うMMORPGみたいなものか?)で、人間に特殊なノイズというかビットマップを見せることで人間の脳みそをクラッシュさせたり操ったりできるとかいう内容。当時も人工知能は流行ってたんだっけ? 確かエキスパートシステムとか何とか世代コンピュータとか聞いたことがある。それから人工知能研究は冬の時代に入り、また最近になって盛り返してきてるわけだ。

もし人間の意識を全てニューラルネットワークで説明できるなら、視覚に依存した生命にも似たような脆弱性があるんじゃないかとふと思ったけど、それはないか。何億年にも渡って進化してきた生命に、そんなわかりやすい脆弱性が残ってるわけがないというか、もしあったとしても錯視ぐらいなものかな。うん。